目次
1.こおりやま空き家バンクの利用を検討している方へ
相続や引っ越しで実家が空き家になった、もしくはこれから空き家になりそうな中で、相談先を調べていくうちに空き家バンクを知った方も多いのではないでしょうか。
行政が関わっていて、補助金の制度もあると聞くと、「まずは空き家バンクに登録してみようかな」と迷われますよね。
この記事では、空き家バンクに登録した物件の実際の動きや、利用する際に知っておきたいポイント、一般的な不動産会社と何が違うのかを整理しお伝えします。
「自分の場合はどうするのが良いか」を考えるヒントとして、お読みいただければと思います。
私たちについて
私たちは郡山市で実家や空き家のご相談を受けている「実家売却プロ郡山」です。
この記事では特定の方法をおすすめするというよりも、空き家バンクを含めた選択肢を整理しながら、ご自身に合った判断ができるような情報をお伝えしていきます。

2.こおりやま空き家バンクとは?仕組みと特徴
「こおりやま空き家バンク」とは?
こおりやま空き家バンクは、郡山市と空き家に関する協定を結んでいる団体が窓口となり、空き家を「売りたい・貸したい人」と「買いたい・借りたい人」をつなぐための仕組みです。
登録された物件は専用のサイトに掲載され、購入を検討している方が自由に閲覧できるようになります。

登録前に知っておきたい空き家バンクの特徴
ここでは、空き家バンクに登録する前に知っておきたいポイントをいくつか整理していきます。
実際に登録した後の動きをイメージしながら、判断の参考にしていただければと思います。
実際の取引は不動産会社が間に入って進みます

空き家バンクというと、「すべてを運営側が対応してくれる」とイメージされることもありますが、実際の売買や契約の手続きについては、提携している不動産会社が仲介に入って進めていきます。
つまり、掲載のきっかけは空き家バンクですが、具体的なやり取りや契約の流れは、一般的な不動産取引と同じように進むケースがほとんどです。
掲載されることで印象が先に伝わることもあります

空き家バンクは行政が関わっている安心感がある一方、掲載されることで、物件を探している人に「空き家の期間が長かったのかな」「一般の不動産会社では売れなかったのかな」といった印象を持たれてしまうこともあります。
もちろんすべての物件がそう見られるわけではありませんが、先にイメージがついてしまうこともあるため、その点はあらかじめ理解しておくと安心です。
空き家の管理も依頼できます

こおりやま空き家バンクでは、空き家の管理を依頼することができます。
ご実家が売れるまでの間は、お家の定期的な通風や見回り・敷地の確認などが必要になります。
しかし、仕事や日々の生活がある中で、空き家の状況を確認するために何度も足を運んだり、掃除や草むしりを続けることがご負担になる方もいらっしゃいます。
こうした管理については、相談先によって対応が異なり、簡易的な清掃を行ってくれる不動産会社もあれば、有料の管理サービスを用意している会社、基本的には所有者自身での管理をお願いしている会社もあります。
その点、こおりやま空き家バンクでは、対応範囲別に管理プランが用意されています
。
「自分で管理ができない」「誰かに任せたい」という方にとっては、安心できるポイントのひとつです。
3.空き家バンクに向いている家・そうでない家の違い
空き家バンクはメリットも多いですが、すべての物件に合うわけではなく、「向いているケース」と「別の方法も検討した方がよいケース」があります。
また、「登録すれば売れるの?」という点が最も気になるところだと思いますが、実際には、物件の状態や条件によって売れやすさは異なります。
ここでは、どのような状況・物件であれば空き家バンクに合いやすいのかを整理していきます。
空き家バンクが向いているケース
築年数が経っており、手を加える前提の家
空き家バンクは、比較的築年数が古い物件が多く掲載されています。
ですので、そのまま住むというよりも、「古い物件をDIYして住みたい」「大規模なリフォームを前提に家が欲しい」といったご希望の方の方が購入を検討される傾向があります。
そのため、築年数が古く、最初からある程度手を入れることを前提とした物件は、比較的空き家バンクと相性が良いと言えます。
ただし、条件に合う方を待つ形になるため、売却までに時間がかかるケースもあります。
価格よりも「家を残したい」「誰かに引き継いでほしい」とお考えの場合
空き家バンクは、「できるだけ高く売りたい」というよりも、「誰かに使ってもらえたらうれしい」と考えている方と相性の良い仕組みです。
例えば、
- 思い出のある実家なので、できれば壊さずに使ってほしい
- 亡くなったご両親が大切にしていた家を、そのまま誰かに引き継いでもらいたい
- 売却価格よりも、使ってもらうことを優先したい
といったお気持ちをお持ちの場合です。
空き家バンクで物件を探している方の中には、補助金の活用を視野に入れている方も多く、「費用を抑えたい」というご希望が強い方、「古い家の雰囲気を残して使いたい」という方も多く見られます。
そのため、高く売れることよりも、「次の方に引き継いでほしい」「壊したくないので、条件が合う方に使ってほしい」とお考えの方にとっては、空き家バンクは有力な選択肢のひとつです。
ただし、条件に合う方との出会いを待つ形になるため、売却までに時間がかかる場合もあります。
別の方法も検討した方がよいケース
状態が良く、そのまま住める家
比較的状態が良く、大きな修繕をしなくても住めるような物件は、一般の不動産市場でも人気があります。
そのため、空き家バンクに限らず、広く購入希望者を募ることで、より多くの方に見てもらえる可能性があります。
結果的に、よりご希望に近い条件で売却できることもあります。
できるだけ早く売却したい場合
空き家バンクでは、掲載後に条件に合う方を待つ形になることが多く、売却までにある程度の期間がかかることもあります。
一方で、民間の不動産会社に相談すると、積極的に売却活動を行ったり、直接物件を買い取ってもらえる場合もあります。
特に直接買い取りの場合は、買い手を探す必要がないため、「できるだけ早く手放したい」というご希望であれば、一度不動産会社に相談してみるのもひとつの方法です。

まずは状況を整理することが大切です
空き家バンクが向いている・向いていない場合をご紹介しましたが、実際は「自分の家はどうすればいいの」「どちらに当てはまるの?」と悩まれる方が多くいらっしゃいます。
そのため、最初からご自身でどうするかを決めるのではなく、まずは不動産会社に相談し、物件の状況や希望に合わせた提案を受けながら進め方を決めていくことが大切です。
私たち「実家売却プロ郡山」でも、まずは現在の状況やお考えをお伺いしながら、お家の価値を知り、一緒に進め方を整理していくところからお手伝いしています。
4.空き家バンクと民間・それぞれの役割の違い
ここまで見てきたように、空き家バンクにも民間の不動産会社にも、それぞれ特徴があります。
大切なのは「どちらが良いか」ではなく、「どういう役割の違いがあるのか」を知っておくことです。
それぞれの特徴と役割
空き家バンクは、どちらかというと「条件が合う方がいれば、使ってもらえたらいい」という考えのもとで、買いたい人とマッチングしていく仕組みです。
一方で、民間の不動産会社は、物件の見せ方を考えたり、購入を検討している方へ情報を届けたりと、“売却するために動いていく”役割を担っています。
| 項目 | 空き家バンク | 民間の不動産会社 |
|---|---|---|
| 役割 | 空き家を活用したい人との“きっかけづくり” | 購入希望者に情報を届ける |
| 特徴 | 自治体と連携した安心感がある・補助金制度がある | 市場の中で広く買い手を探せる |
| 進み方 | 条件が合う人を待つ | 購入希望者を探し、働きかける (実際の動きは会社によって異なる) |
| 考え方 | 家を残したい、誰かに使って欲しい | 希望条件で売却したい |

空き家バンクと民間の不動産会社、どちらを選ぶべきか?
どちらか一方が優れているというよりも、目的によって使い分けるものと考えると、選びやすくなります。
例えば、
「時間をかけてでも、条件が合う人に使ってもらえればいい」という場合は空き家バンク、
「できるだけ早く、条件面も含めて進めたい」という場合は民間の不動産会社が合いやすいと言えます。
ただ、民間の不動産会社といっても、実際の販売の進め方は会社によって様々です。
例えば、
- ネット広告掲載を中心に進める会社
- 住宅メーカーや近隣にも広く宣伝する会社
- 見せ方や販売の進め方まで考えて動く会社
など、会社によって、対応や方針に違いがあります。「いくらで売れるか」「早く売れるか」といった点は、こうした進め方によっても大きく変わります。
不動産会社を選ぶ際は、最初に提示された査定額以外にも、「売るために何をしてくれるのか」という点も気に掛けると安心です。
5.実際には「管理」で結果が変わることもあります
ここまで、空き家バンクと民間の不動産会社の役割の違いを見てきましたが、実際の売却において、もうひとつ大きく影響するポイントがあります。
それは、「管理ができるかどうか」です。
管理されていない空き家は、印象で損をしてしまうことも
人が住んでいない建物は、思っている以上に劣化や傷みが早く進みます。そのため、定期的な通風や清掃が大切です。
とはいえ、空き家の管理をご負担に感じる方も多くいらっしゃいます。

- 遠方に住んでいて、頻繁に通えない
- 移動に時間や費用がかかる
- 体力的に何度も足を運ぶのが難しい
このようなご事情があると、どうしても空き家の管理は後回しになってしまいます。
管理が行き届かない状態が続くと、少しずつ物件の印象も下がってしまい、結果としてなかなか購入されにくくなる可能性もあります。
ご自身で空き家の管理ができない場合
空き家の管理をご自身で行うのが難しい場合は、以下のような第三者に依頼するという方法もあります。
- 空き家バンク : 前述の通り、別途費用で管理を依頼することが可能です。
- 空き家管理サービスを行っている業者や、シルバー人材センター
- 不動産会社 : 会社によって対応の可否が異なります。売却と合わせて管理プランを設けている会社もあります。
どこまで対応してくれるのか、プラン別に料金が設定されている場合が多いので、確認しておくと安心です。
「実家売却プロ郡山」では空き家の管理も承ります
私たち「実家売却プロ郡山」では、空き家の売却だけでなく、管理についてもあわせてご相談をお受けしています。
空き家の管理は、単に建物を維持するためだけのものではなく、よりご希望に近い条件で売却していくための大切なプロセスだと考えています。
「どうすれば売れるのか」という視点も踏まえながら、管理と売却をあわせて進めていくことを大切にしています。

6.空き家バンクと民間を併用するという考え方
ここまで、空き家バンクと民間の不動産会社の違いを見てきましたが、実際には、どちらか一方に絞る必要はなく、併用することも可能です。
空き家バンクと民間の不動産会社を併用して進めるケース
実際には、以下のような進め方をされる方もいらっしゃいます。
(例1)まずは民間の不動産会社で売却を進めてみる
→ 一定期間動きを見て、反応が少なければ空き家バンクの登録も検討する
(例2)空き家バンクに登録しつつ、民間でも販売を進める
→それぞれのルートで購入希望者を探す
併用する際に気をつけたい点
両方で進めれば選択肢が広がると感じるかもしれませんが、併用する場合には、いくつか気をつけておきたい点もあります。
- 空き家バンクに登録することで、物件の印象に影響が出ることもある
- 不動産会社によって販売の進め方に差があり、希望するスピード感で進まない場合もある
- 窓口が複数になることで、情報の管理ややり取りが手間になることがある
大切なのは「納得できる進め方かどうか」
空き家の売却は、物件の状態やご事情によって最適な方法が変わります。
そのため、「どれが一番いいか」ではなく、自分の状況に合っていて、納得して進められるかどうかが大切です。
7.空き家バンクを検討されていた方のご相談と対応事例
事例①:空き家の管理を行い、ご希望の条件で売却できたケース

| ご相談者 | 東京在住・50代男性 |
| 物件所在地 | 郡山市 菜根周辺 |
| 築年数 | 築48年 |
郡山市の築年数48年のご実家について、売却のご相談をいただきました。
きっかけは、お父様が施設へ入居されることになり、空き家になったことでした。
ご依頼者様は東京にお住まいで、頻繁に通うことが難しく、「管理もお願いできるなら」と、空き家バンクへの登録を検討されていました。
私たちにも定期的な清掃・通風などの管理をご依頼いただけることや、空き家バンクと不動産会社の違い・それぞれのメリットをご案内し、結果的にご依頼をいただきました。
管理を行いながら販売を進めたことで、内覧時の印象も良く、スムーズに購入希望者につながりました。
事例➁:解体まで対応し、土地としてスムーズに売却できたケース

| ご相談者 | 郡山市内在住・60代女性 |
| 物件所在地 | 郡山市 七ツ池周辺 |
| 築年数 | 築56年 |
郡山市内のご実家について、ご相談をいただいたケースです。
築年数も経っているため、売れるのかとご不安を抱えており、空き家バンクへの登録も検討されているところでした。
実際に現地を確認させていただいたうえで、建物の状態や立地を踏まえると、「建物付きでの売却」よりも、解体して土地として売却した方が進めやすい可能性が高いことをご説明しました。
「早く売却したい」とのご希望とも合致したため、承諾いただき、解体工事の手配や売却に必要な測量の対応まで一括して進め、土地として販売を開始しました。
結果として、スムーズに購入希望者が見つかり、無事に売却することができました。
8.迷っている段階でもご相談いただけます
ここまでお読みいただいて、「じゃあ自分の家はどうすればいいのだろう」と迷われている方もいらっしゃるかと思います。
空き家の売却方法はひとつではありません。
空き家バンク、仲介、買取など、それぞれに特徴があり、物件の状態やご事情によって、どの方法が良いのかは変わります。
そのため、最初からご自身だけで方向性を決めるのではなく、まずは不動産会社に相談し、物件の状況や今の価値・ご希望に合わせた提案を受けながら、これからどうするかを考えていくことが大切です。
実際、私たちも、「自宅が空き家になる予定だけど、このままでいいのだろうか」「家を相続したけれど、住む人がいないので売った方がいいのだろうか」といった、まだ方向性が決まっていない段階でご相談をいただきます。
何から始めればいいのか分からない、という状態で大丈夫です。
実家売却プロ郡山では、まずは現在のお家の状況やお考えをお伺いし、「これからどうするか」を一緒に整理していくところからお手伝いしています。
実際にお話を伺う中で、「空き家バンクがいいのか」「仲介と買取のどちらが良いのか」といった方向性が整理されていくことも少なくありません。
- 遠方に住んでいて空き家をどうするか困っている
- 空き家の管理もまとめてお願いしたい
- 家を残すことも含めて、比較しながら進めたい
こうしたご相談で、まったく問題ありません。
まずは今の状況を整理するところから、一緒に考えていきましょう。
